電子書籍で情報処理スピードが格段にアップ
――工藤さんは電子書籍を利用されていますか?
工藤龍矢氏: 僕は電子書籍しか読みません。スキャンスナップと断裁機を持っていて、1600冊の蔵書を自炊で全部電子化して、iPadminiに全部入れています。買ったら即電子化です。GoodReaderで読むのですけれど、もう本と一緒ですよ。メモも書ける、しおりも入れられる。資料に使うためにテキストで欲しい時はOCRもして、ただ読むだけだったらOCRはしない。
――本を裁断、スキャンして電子化することについては反対意見も多いですが、工藤さんは抵抗などありませんでしたか?
工藤龍矢氏: 僕は賛成ですね。最初はもったいない感があったけど、本当に最初だけでした。あと本を切るのは縁起が悪いのじゃないかとか言われたこともありますが、僕は気にしなかったです。最初は切った本は輪ゴムで止めてとっておきましたが、今はバンバン捨てています。
――電子化することの利点にはどういったところがありますか?
工藤龍矢氏: 情報収集に便利ということです。僕の好きな本の読み方は、ある分野を決めて、50冊ぐらい一気に買って全部読むっていう方法です。ドカンと読んで、共通項を見いだして処理していく。自分の本を書く時にも役に立っています。僕は移動が多いですから、何冊も持ち歩くと重いですからね。
「ビジネス」と「健康」を車の両輪に
――最後に、本の構想を含め、今後の展望をお聞かせください。
工藤龍矢氏: 今後日本社会では、独立心とか自立心が大事になってくると思います。サラリーマンであれ、起業するのであれ、フリーランスで行くのであれ、キチッと自分が自分であって、人に頼らないで立ち上がって行く姿勢が大事な気がします。個と組織の絶妙なバランスの時代になると思います。最初に僕の受講生の半分が個人になってきているという話をしましたが、普通、企業の講座だから、企業から派遣されて、企業の費用で来るじゃないですか。それが有給休暇を取って自費で来ている。非常に前向きですよね。そういう人たちが、今後たくましく日本を支えていくのではないかなと思います。そんな世の中で僕にできることは、僕の頭の中にはほぼ全業種・業態の仕事の成功例・失敗例が蓄積していますから、経営、ビジネスで成功させるプロとして、それぞれの事業で売り上げを上げる方法を提供し続けていこうと思っています。それと同時に、今後の展望として、僕の営業ノウハウと、売れる仕組み作りと、ウェブマーケティングを駆使して、健康事業をやろうと思っています。経営者は、特に40歳くらいになってくると、金もうけと健康は両輪で、ニーズがすごくあるんですよ。だから3ヶ月で10kgやせるメソッドを研究して、自分で作りました。今後は経営者の健康とビジネスと、この両輪を提供していこうと思っていて、そろそろ健康の本を書こうと思っています。『健康父さん、不健康父さん』なんてタイトルはどうでしょうか(笑)。
(聞き手:沖中幸太郎)
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