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世界中の本好きのために

村上崇

Profile

1976年生まれ 岡山県出身。国立津山高専電子制御科中退後、テレビ制作会社にてディレクターとして多くの番組を制作。その後、PRコンサルティングファームにて東証一部上場企業、グローバルブランドグループ企業、アイルランド政府、医療・病院、ベンチャー企業などのブランディング及びクロスメディア戦略コンサルティングを手がけた。独立後は、デジタルマーケティングおよびPR戦略を中心とした株式会社カーツメディアワークスを設立、代表取締役を務める。Webの世界を中心にソーシャルメディア、PR、マーケティング、マネジメント、クラウドなどの最先端を研究している。

Book Information

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―― 早速ですがBOOKSCANはどういった経緯でご覧になられましたか?

村上崇氏: 初期の頃から知っていました、立ち上げ時から。ネット上ですぐ話題になったので、ここに目を付けたかと。

―― ネット上でもいろいろなご意見を多く見かけます。ところで、皆さんに最近読んだ本お伺いしていますが、村上さんは如何でしょうか。


村上崇氏: 最近読んだ本ですと、『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』ですね。読み易くて非常に良かった。あともう何冊かありますが、ちょっと持ってきます。

ジャンルはやはり経営やITが多いのですが、こんなところですかね、複数同時に読みます。それで、飽きたら次の本、次の本という感じです。滅多に最後まで行くことがないですね。

―― 一般的には本は最後まで読むものという風に思われがちですが、読みたい時の心境や、状況もあると思うので、そういった読まれ方もありなのですね。


村上崇氏: そうですね、たくさんまとめ買いをするのですよ。それで、同時に読み始めて最後まで生き残る本は、いい本だと僕は勝手に思っているのですが、そういう意味でも『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』は、すごく良かったですね。

―― ジャンルはやはり、そういった経営、IT系が主になりますか。


村上崇氏: そうですね。

―― あまり小説は読みませんか。


村上崇氏: 小説はほとんど読まないですけど、スピリチュアル系は好きです。心理系のものだとかは、経営とかマーケティングに通ずるものがあって。

―― 娯楽としての読み物というより、何かしらの情報を与えてくれるような読み物がお好きなのですね。ちなみに幼少期はどうでした。


村上崇氏: ズッコケ三人組でしたね。

―― 私もズッコケ三人組大好きですね


村上崇氏: 僕はクラス8人しかいない田舎の小学校だったのですが、僕が『これが面白い』と言えば8人の間で流行るという、イノベーターのような存在でした。だから、ズッコケ三人組がすごいブームになっていましたね。といっても8人の間だけですけど(笑)あとは、親に最初与えられた4コマ漫画のことわざ辞典があるのですが、子供ながらに、そのことわざを覚えて親や親戚の前で暗唱すると、おりこうさんだと褒めてもらえる、高評価を得るということに気付いて、憎たらしい子供でしたけども、それがすごく好きで読んでいましたね。

―― ちなみにズッコケシリーズの中で、どのシリーズがお好きですか。


村上崇氏: タイトルは覚えていないのですけれども、内容は宇宙に行くとか、山賊に会ってその山賊達と仲良くなるものとか、すごく影響されましたね。

―― いいですよね。私も学級文庫にありまして、私の記憶にあるのはなにか、商売を始める内容だった気が…


村上崇氏: あーそうだ!あったあった。波止場で株式会社を作ってしまうやつ。そうだ、あれもすごく影響されました。那須信吾さん、すごく良かった。



―― そうですね。ところでご出身は、岡山県は津山でしたか。


村上崇氏: そうです、津山の隣町の、みさき町です。大体合併すると市になるのですけど、4市町村が合併して、まだ町なのです。山間の、森の中ですね。

―― 良いところですよね、私も自然が豊かな中で育ちましたので。なにかズッコケシリーズがお好きなのもうなずけます。ところで同時読みということですが、月あたりの購入冊数はどれくらいになりますか。


村上崇氏: そうですね、月あたり金額にして5万円分位だと思います。

―― 結構なペースで読まれますよね。常に何冊か持ち歩いていらっしゃいますか。


村上崇氏: そうですね。トイレと、ベッドの脇と、あと会社にも置いていますが、会社ではあまり読みません。移動中も多いですね。

―― 数が多くて持ち歩くのは大変だと思いますが、電子書籍は利用していますか。


村上崇氏: 電子書籍も使っています。以前は、自分で裁断したりしていました。今は、今日の取材を受けるからというわけではなくて(笑)、BOOKSCANさんにお願いしようと思って、全部段ボールに詰めてスタンバイしています。駐車場に2,3箱置いてあります。あとは送るだけなのですが、待ち時間が長いので…。ただ有料会員になると早いようですね。実は、知り合いが結構利用しているのです。利用したいなと思いつつ、重い腰が上がらず…。

―― プレミアム会員ですね。その他オプションなども付けられお得なサービスです。


村上崇氏: 素晴らしいサービスだと思います。

―― 今、BOOKSCANに期待すること、お聞かせ願えますか?


村上崇氏: 電子化して届けてくれる際に、これはぜひ実現してもらいたいのですが、裁断済の本を留めるクリッパーを作って欲しいなと思います。

―― はい、この部分がなかなか難しいところですね。廃棄をしないといけないので。


村上崇氏: え!廃棄をしないと、いけないのですか。

―― そうですね、最流通防止のために廃棄処分が前提となっていますね。


村上崇氏: あそっか、じゃあ返送は無理ですね。あとは、えーと、まあ納品の時間もありますが、今後も応援しています。

―― ありがとうございます。電子書籍の現状と、期待することについてお伺いさせていただきたいと思います。ご自書でも触れられているクラウド化、電子化と仕事の効率化についても、ご意見をお伺いできますか。




村上崇氏: 本だけに限らず音楽についても、新しいテクノロジーが生まれた時に大きなイノベーションが出来て来ると思います。やはり、安価でクラウドが使えるようになった点と、身近にスキャナーが使えるようになって、BOOKSCANのような専門業者と、一般のユーザーも使える公平でフラットな状況は、これからますます成長市場に入るだろうな、と思っています。

そういう自然の流れ、テクノロジーの進化に逆らうことはできないし、逆行するようなことだけはやってはいけないと考えています。音楽やコンテンツ、映画も同様に言えることだと思いますが、止めて権利を守ろうとしたりだとかしても、結局違法のダウンロードが発生してしまう状況は過去にもありましたね。それを公平に分配できるようにiTunes等の、プラットホームができあがったのですが、電子書籍においてもそのようなプラットホームは必要だと感じています。一元化はできていないと思いますけど。これから大きな流れになり、避けて通れない部分だと思いますね。

―― 大切にすべき著作者の権利と読み手の利便性、色々な立場の中で点の帰結点は存在するべきでしょうし、それに逆行することは結局、そういった問題を増やしかねないということですね。


村上崇氏: そうですね、期待するところとしては電子書籍として誰でも出せることは大きな希望ですね。例えば今までどこから出たか、というブランドはあったと思いますが、今後は電子書籍を誰でも公開して、誰でも書き手として活躍できます。世界の人に読んでもらえるような環境を整えて行かなきゃいけない。

―― そういう意味で出版社の強みでもある、プロモーション力は、ますます重要になってくるでしょうね。


村上崇氏: ちょうど僕が出した2~3年前の段階で、電子書籍というものに対して対応認知度が低かったのです。いろんなデバイスがある中で。今そのそういうデバイスさえも飛び越えるようなクラウドが存在している状況で、そこにいち早く着手できている出版社はとても重要な存在になってくると思います。

―― なるほど。ちなみに今までの紙の本に対する愛着も教えて下さい。


村上崇氏: そうですね、僕、電子書籍も好きなのですが、やはり手に持って線を引くことができる、折り曲げてすぐ読めるようにするとか、その動作に35年間慣れ親しんでいるので、そういった愛着はありますね。それと、夜寝る時に暗い部屋でタブレット端末の光で読むのは、健康に悪そうなイメージがあります(笑)

―― 状況に応じてデバイス(紙もひとつのデバイスと捉えて)を選んでも良いですよね。例えば普段は電子で揃えておいて、必要な時に紙で出力してそれを持って行くだとか、いろいろな付き合い方があると思いますね。


村上崇氏: たしかに、そうですね。これからの世代の人達は、我々が概念として持っている本というものが多様化してくると思います。

―― そんな過渡期にあるといえる電子書籍ですが、今後望むもの、進化して欲しいところなどありますか。




村上崇氏: そうですね、kindleは、すごいなと思います。ただ他にもプラットホーム同士の競争が生まれてほしいですね。それから、最近僕が感心したのが、日経のiPad版。記事の保存ができるようになったのです。記事にフォーカスして保存ボタンを押せば、簡単にクリッピングができるようになったのです。これを電子書籍にもつけてもらいたいなあと。

―― メールで送れたり共有できたりするとまた新たな一歩ですね。


村上崇氏: ほんとはこのまま送れれば、Evernoteにどんどん送って、簡単にクリッピングができるのですが。昔から、日経のクリッピングが好きでしたから。それにしても今回の機能は全くストレスがないですね、これほんとによくできているなあと思って。

―― 技術が少しずつ障壁を取り払って行くんでしょうね。今まで紙の新聞に慣れ親しんでいた村上さんでも、満足されますか。


村上崇氏: すごく満足していますね。新しいテクノロジーが生まれ、それが当たり前になりますが、めくったときの感覚だとか、細かいディティールの部分は大事にして欲しいですね。電子書籍は、まだまだ発展途上でこれから大きく膨れ上がると思います。新しいテクノロジーと出版社のプロモーション力がうまく噛み合えばいいですね。

―― 出版社独自のノウハウがもっと生かされるといいですね。最後にデスクを拝見しても宜しいですか


村上崇氏: はい、こちらです。基本あまり物を置かないですね。Mac Book Airをここに置いて、それだけで事足りる。あとは、A4用紙の裏に全部メモして行くのですが、書いた分を下にストックしていきます。


―― 常に最新のものが手前に、ということですね


村上崇氏: そうですね。古いものは全部クリアファイルに入れて、下に溜めておく。半年分くらい溜めておく。不要なものは捨てます。スキャンするか、写真に撮ります。全部、Evernoteの、FastEver Snapで撮って全部入れます。書類も同じです。要るか要らないかっていうような、今日例えばIDとパスワードのハガキ送られて来たのですが、それも全部写真にして、元々のものは捨てちゃいます。そうすれば書類が溜まらないので。なんでも捨ててしまうのですよ。請求書とかそういうものだけは、今月の請求書、大切なものだけはそのまま保存。古いものは全部捨ててしまう。余程の、迷いがあればすぐ写真に撮る。電子書籍もそうなのですが、情報あふれる時代、本もたくさんあって机の上も書類だらけになった時、効率化とは『いかに発見しやすくするか』ということかなと僕は思ってるのですが、できるだけ情報の一元化っていうのは、仕事でもプライベートでもしておきたいなと思いますね。

(聞き手:沖中幸太郎)

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この著者のタグ: 『漫画』 『コンサルティング』 『ソーシャルメディア』 『紙』 『ノウハウ』 『イノベーション』 『マーケティング』 『テレビ』 『研究』 『新聞』 『宇宙』 『世代』 『クラウド』 『マネジメント』 『テクノロジー』 『ベンチャー』

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