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世界中の本好きのために

中村あきら

Profile

1985年生まれ、長崎県出身。日本大学生産工学部卒業。 大学卒業後、サイト制作を個人で開始。2010年に一人暮らし家具販売サイトZIPANGs.com を開設。設立から1年で10培の成長を記録し、ベンチャー通信「EC を活用して成功した企業100社」を受賞する。大手EC サイトの営業利益率1~4%に対し、15%以上を達成。次世代の経営者として講演も多数開催。14年秋からシリコンバレーに移住し、次のビジネスを展開予定。 著書に『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』(朝日新聞出版)がある。
中村あきらのAKIRA DRIVE

Book Information

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世界一の会社を作る



一人暮らし専用家具販売サイト「ZIPANGs(ジパング).com」を運営する株式会社ユナイテッド・ビジョン代表の中村あきらさん。資本20万円一人で始めた事業は、一年間の売り上げゼロ期間を経て、社員30人年商5億の会社に成長します。しかし、その後個人で7000万円の借金を抱え……。起業のノウハウと倒産の危機、教訓を『東京以外で、1人で年商1億円のネットビジネスをつくる方法』としてまとめられました。経営者から学生まで、その価値観に注目が集まっています。本であますことなく伝える、その根底に流れる「シェア」への想いとは。爆竹遊びの少年時代から飛び込み営業まで、移住先のアメリカ・サンノゼから一時帰国した中村さんに「今」の想いを語って頂きました。

東京以外で、豊かに生きる


――移住先のサンノゼはいかがですか。


中村あきら氏: 沖縄から引っ越しして半年ぐらいになりますが、とても住み心地の良いところです。起業家の“聖地”などと呼ばれているシリコンバレーですが、現地の日本人のうち駐在員が六割を占めています。残り三割は学生で、起業家は一割にも満たないですね。けれども、その一割の日本人起業家たちに世界中から、この地で働くこと、この地の情報を聞きに人がやってきます。ぼくに会いにきてくれる人もいます。学生の場合は、自分が手がけているECや起業の話を、起業家の方には、こちらの情報と日本との違いをシェアしています。

情報やノウハウは出せば出すほど集まってきます。昔、リスク分散についてのブログ記事を書いた時には、大学でリスク分散について研究されている方から連絡を頂き、実際にお話をさせて頂く中で、経営以外の「リスク分散そのもの」について知識を深めることが出来たりと、ぼくの方が勉強になりました。シェアや交流を通じて広がりを実感しています。

一度外部に出してしまえば頭の中もクリアになり、出した意見は「ここにある」と自分自身を再確認することが出来ます。アウトプットによって、一度記憶のメモリーの空きができ、その分新しい事を学べるようなイメージです。



爆破少年アキラ


――シェアすることで知識が集まってくる、と。


中村あきら氏: 今は広がりや可能性を実感していますが、昔はシェアも集団行動も苦手な子どもでした。ぼくの故郷である長崎には「精霊流し」というお祭りがあって、よく爆竹を使うんです。その余った爆竹を、近くの森の地中で爆発させて遊んだりして、よく怒られていました(笑)。一人遊びが多く、ぜんぜん社交的ではなかったですね。

ぼくの祖父が高校野球の監督で、父も野球をしていて、遊ぶ時はいつもキャッチボールでした。少年野球チームに入った流れで、そのまま中学から野球部に。結構ストイックな現場で……冬はタイヤを引きながらランニングをしたり、そこで少しは団体行動を学んだと思います。特に疑問は抱かず「こういうもんだ」と思ってやっていましたね。

割と自由な家風でしたが、これといってハングリー精神があったわけでもなく、
そういう意味でぼくは本当に「普通」でした。将来の夢も普通で、「プロ野球選手」とか書いていますが、仕方なく空欄を埋めていた感じです。起業なんて考えてもいませんでした。

――まだ、勉強の「べ」の字も出ていません(笑)。


中村あきら氏: 勉強はてんでダメでした(笑)。頭の良い子のノートを借りたり、用もないのに職員室に入り浸っては、クラスの違う先生たちが普段配るプリントを貰って集め、そこから定期試験の出題傾向を掴んで、なんとか乗り切っていましたね(笑)。

飛び込みからテレアポまで 営業成績は半年で「1件」



中村あきら氏: 大学では生産工学部という、理系のものづくりの経営を学ぶ管理工学学科に進みました。倉庫運営や、サプライチェーンマネジメントを学んだり、物体の強弱を確かめる実験をしたり……「仕組み」を学んでいました。一年時は、当時の彼女の影響を受けて「自分に出来ることは単位を習得するぐらいだ!」と考え、1限〜5限まで片っ端から講義を入れていました。二年になると、就職に有利だということで色んな資格に挑戦します。結局とれたのはカラーコーディネーターだけでしたが(笑)。

最初の二年で卒業要件である126単位のうち120単位をとり、三年生からは企業のインターンに出ていました。社会保険労務士事務所やベンチャーキャピタル、学生団体にも所属して就活生と企業をマッチングさせる活動に参加していました。

――まだその頃は「就職」だったんですね。


中村あきら氏: 将来(就職に)役立つものをこなしていく、という考えでしたね。リクルートに進みたくて、リクルートのOB訪問も二十人ぐらいさせて頂きました。そこで「営業が出来ると何でも出来る」と聞いて、営業の会社に半年の期限で働くことにしました。

飛び込んだ先は自社の研修に力を入れていたIT企業で、そのノウハウを外部向けに提供しようと、企業向けの研修を売っていました。先輩社員がいる訳でもなく、マニュアルがある訳でもないので、手探りでやっていました。飛び込みや、電話営業など古典的手法で、山手線周りのビルに入っては、最上階から順に片っ端から回っていました(笑)。その間、成約に至ったのはたったの1件だけ。もともと世界一周をしたいという想いから、お金も稼げて社会も知れると考えて営業をやっていたのですが、良い成績もおさめられず期限をむかえてしまいます。

著書一覧『 中村あきら

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