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清水克彦

Profile

1962年、愛媛県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、早稲田大学大学院公共経営研究科を首席で修了。文化放送入社後、政治・外信記者を経てアメリカ留学。帰国後、ニュースキャスター、番組プロデューサー、江戸川大学講師などを歴任。 現在は、文化放送でニュースデスクを務める傍ら、南海放送「木藤たかおの日曜プレスクラブ」コメンテーター、育英短期大学講師としても活動中。 ベストセラー「頭のいい子が育つパパの習慣」(PHP文庫)や、「40代 あなたが今やるべきこと」(中経文庫)、「ラジオ記者、走る」(新潮新書)の他多くの著書をはじめ、夕刊フジ連載、「週刊東洋経済」「新潮45」など、記事掲載も多数。

Book Information

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夢をかなえるにはV-MAPを忘れないこと



清水克彦氏: 今、育英短大というところで教えているんですが、学生に「V-MAP」ということを話しています。Vはビジョン。まずは自分がやりたい夢や目標を持つこと。でもそれだけでは夢はかなわないので、次に、そのために何をすればいいかというM 、ミッションを書き出すことが必要です。例えばダイエットしたいというのが夢であれば、スポーツクラブに通うとか、食事を制限するなどといったミッションを書き出すわけです。次のAはアクション。アクションを起こさないと夢はかなわない。そして、夢がかなうまでそれをやり続けるには最後のP、パッションが不可欠。だから、「どのような分野に進んでも、V-MAPという考えを忘れるな」という話をしています。それは自分自身への戒めでもあって、今、また違うジャンルに行きたいと思ってチャレンジしているところなのです。実は、その夢へのチャレンジはもう30連敗ぐらいしているのですが、それでも常にアクションをし続けていますし、自分自身のパッションも衰えていないので、「そのビジョンは、いつかかなうはずだ」と私は思っています。



――チャレンジし続けている夢とは、どのようなものですか?


清水克彦氏: 大学の教授になりたいんです。ただ、どうしても、助手から上がってくる人たちや博士号を持った人たちがたくさんいる中で、私のように修士号しか持っていなかったり、論文の数も少なかったりといったいわゆる実務家タイプの人間にとっては、なかなか難しい道です。その狭き門をいかにこじ開けるか、ということにチャレンジしています。

電子書籍は、新しい読み手を獲得する窓口に


――書き手として、電子書籍についてどう思われますか?


清水克彦氏: 私の書いた30冊ぐらいの中でおそらく、5冊以上は電子書籍になっていると思うんですが、「電子書籍で読んだ」という反応もあるので、読者の数は、紙媒体だけの時よりも増えるのではないかなと思っています。特に外国に住んでいる人たちは、取り寄せなくてもすぐ読めるので、そういう点では読者の幅も広がるんじゃないかと思います。この間ネット選挙が導入されたわけですが、1回目の参議院選挙はその効果があまりなかったと言われています。ただ、韓国などを見ていると、10年ぐらいネット選挙を続けていくうちに若者が選挙に興味を持ち、政治にコミットするようになり、投票率が上がってきたように感じます。それと同じように、電子書籍に関してはまだ創世記なのだと思います。活字離れした若者や、特に3、40代の子育て世代は一番本を読まないですから、そういった人たちがネットにアクセスして、そのついでに活字に触れてくれるようになればいいなと思います。私の本がそれでダウンロードされる、されないはともかく、色々な作品を目にすることができるようになるし、かなりプラスになるのではないかと私は思います。

――取材というもので培われた目から見て、電子書籍の可能性についてはどうお考えですか?


清水克彦氏: ちょうどワシントンポストがAmazonに吸収されたのと同様に、新聞もネットで見る時代がくると思います。本には紙の良さというか、めくっていく良さというのはもちろんあるんですが、それが電子書籍になることによって、色々な人が見られるようになるんじゃないかなと思います。人によっては、大手の書店から離れたところに住んでいて、活字からかなりかけ離れた生活を送っていることもあります。でも、自分の持っているスマートフォンやタブレットで色々な作品が読めるという風になれば、変わってくるんじゃないかと思います。

最終目標は、紅白歌合戦の文化人席


――最後に、今後の展望をお聞かせください


清水克彦氏: 私には野心があって、紅白歌合戦の審査員席に座るというのが最終目標なのです。これは林真理子さんもたまたまテレビで言われていて、同じ感覚なんだとうれしくなったのですが、紅白歌合戦の審査員には、大河ドラマ枠やスポーツ人枠など色々ありますが、その中で、文化人席は1枠しかないのです。そのため、文化人席には、その年に一番輝いていた文化人が、1人だけ座ることが許されるのです。『もしドラ』の作者の岩崎夏海さんや尾木ママ、その前だと姜尚中さん、勝間勝代さん、そういった人たちが座ったその席に自分が座ること、それが私の最終目標です。

(聞き手:沖中幸太郎)

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この著者のタグ: 『ジャーナリスト』 『アイディア』 『可能性』 『教育』 『子ども』 『メディア』 『本屋』 『子育て』

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