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世界中の本好きのために

小川卓

Profile

1978年生まれ。ロンドン大学(UCL)卒業、早稲田大学大学院卒業。海外在住歴14年。
現在は株式会社サイバーエージェントのアナリストとしてテレビCMやスマートフォンサービスの分析を担当。
また個人で、アクセス解析のブログ「リアルアクセス解析」を2008年より運営し、毎年約40回の講演・勉強会・コンサルティングを全国で行なっている。趣味はサッカー・ピアノ・ゲーム・お風呂。

Book Information

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本作りの苦労が、仕事の幅を広げる大きな経験に


――執筆についてはいつごろ始められたのでしょうか?


小川卓氏: ウェブマネーにいた時期、メールマガジンで、毎月オンラインゲーム会社に取材に行って記事を書いたり、実際にゲームで遊んでスクリーンショットを取ったりというのをやっていました。それ以降も自分のブログなどの執筆をやっていたので、そういう絡みがあって文章はずっと書いていました。6人くらいで『Nintendo iNSIDE』という家庭用ゲーム機のサイトを運営して、その中でライターとして連載記事を書いたり、ゲームショーで取材して記事を書いたりもしていました。最後は売却したんですけれども、ネットで文章を書くのが楽しくなっていきました。

――書籍作家としてのデビュー作は『ウェブ分析論』ですね。執筆のきっかけはどういったことでしたか?


小川卓氏: 2008年にアクセス解析のブログを始めました。最初は自分が感じたことや学んだことを発信して、色んな人の意見をもらいたかった。それでブログを読んでいただいた編集者の方から、「本を書きませんか」というお話が来ました。ブログを初めて1年半でした。過去にもゲーム系のブログを書いていましたが、発信するとそれに対してほかの人の意見が頂けるので、それが自分にとって吸収になる。自分が思っていることや感じていることを伝えないと、そもそも反応すら返ってこないですから。発信することによって出会いももちろんあるし、本であったり講演であったりとかという機会も頂けます。書籍や連載、講演も全部、基本的にはブログを端に発していて、実は私の奥さんももともと自分のサイトに来ていた人です(笑)。

――それはアクセス解析でも予想できないことですね(笑)。


小川卓氏: 『ウェブ分析論』を書いていた時が、ちょうど結婚したころで、リクルートでサラリーマンをしているので書く時間が平日の夜か週末しかなく、あんまり奥さんを放っておくと怒られるというのもありつつ書いていました(笑)。

――初めての本の執筆で最も苦労されたのはどういったことですか?


小川卓氏: 1年かかりました。書くのは3か月で書いたんですけど、その後の校正が半年位かかりました。編集者の方は結構細かく指摘をしてくれるタイプで、ここの用語が合ってないとか、文章が伝わらないとか、難しすぎるというのを指摘してくれる。ワードの校正機能で1ページにバーっと指摘が12か所ぐらい入っているんです。それを直すのに結構苦労しました。最初って書きたい想いがあるから一気に書けるんですが、そこから分かりやすく伝えるのが一番難しかった。

――ブログとは異なるメディアでの執筆は大きな経験になりましたか?


小川卓氏: 大きかったと思います。ウェブだとわりと書き殴って、後でも直すこともできるけれど、本はなかなかそういかない。苦労した分、いい本になったというのもあります。結果的に本はよく売れて、今は改訂版も含めて第4版になっています。この本を読んでいただいたことで、外務省から講演の依頼が来るなど、仕事の幅が広がりました。

自分の本は電子書籍と相性が良い


――どのような本がお好きですか?


小川卓氏: 私自身はミステリー小説がずっと好きで、小さいころは赤川次郎や宗田理を読んでいて、大学のころに清涼院流水さんの本がかなり好きになりました。奥さんとは当時まだ結婚していなかったんですけど、彼女から「これ、おもしろいから読んだ方がいいよ」と言われて。謎を解決しないで終わるとか、何か今までにない違和感、「そんなのアリなんだ」みたいなところが楽しくて、清涼院さんの本は2、30冊は読みました。

――電子書籍は利用されていますか?


小川卓氏: 割と読んでいますね。少しずつちょこちょこ入れ始めている感じです。私の本も電子書籍化をしていて、技術評論社の『クチコミページと社長ブログ、売り上げに貢献しているのはどちら?』は、技術評論社のサイトで出していますし、翔永社の『ウェブ分析レポーティング講座』も電子書籍化しています。どちらかというと私の本は電子書籍には向いていると思っています。というのも、パソコンを見ながら読む人が多いと思いますので、パソコンの横にスマホ、タブレットとかを置くと、読みやすい。本を開きながらだとすぐに閉じてしまいますから。特に技術書みたいなものは場所を取るし、パッと調べたい時にタブレットとか、iPhoneで調べて、その都度試してみたり、辞書的に使う時にやはり電子書籍がやりやすいなと思っています。



――電子書籍ではどのような本を読まれていますか?


小川卓氏: 最近は電子書籍で雑誌を読むようになりました。発信をはじめるようになってからソーシャルブックマークやサービスなども利用して情報収集をしているのですが、雑誌はやはり最新の情報がまとまっている事、そしてキュレーションサービスでは得られにくい新たな発見や気づきがあるので重宝いsています。週刊誌は5冊~10冊くらい読んでいるのですが最近は「Newton」「週刊アスキー」「Footballista」「ファミ通」などはNexus7を使って読んでいます。

著書一覧『 小川卓

この著者のタグ: 『海外』 『コンピュータ』 『インターネット』 『可能性』 『理系』 『IT』 『アクセス解析』

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