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世界中の本好きのために

城繁幸

Profile

1973年、山口県生まれ。山口県立徳山高等学校、東京大学法学部卒業。1997年に富士通に入社。富士通では人事部に勤務し、成果主義を導入した新人事制度導入直後から運営に携わった。2004年に退社し、富士通が行った成果主義の問題点や日本型成果主義の矛盾点を自著で指摘している。 「世代間格差」の視点から、主に雇用や労働における格差是正を主張している。また、新卒一括採用や終身雇用、年功序列反対の立場を表明。雇用の流動化、職務給化による「同一労働同一賃金」を主張している。株式会社ジョーズ・ラボ代表取締役。ワカモノ・マニフェスト策定委員会のメンバーを務める。

Book Information

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――早速なんですけども、ブックスキャンはご存知でしたか。

城繁幸氏: いえ。知らなかったです。ただ電子出版って結構大きな動きのあるところなので、これからどんどん出てくる気はしますけどね。

――今電子書籍は、ご自身ではどのように使われていますか。


城繁幸氏: 僕は持っていないですね。基本的には紙ですべて。

――紙に対するこだわりというものはありますか。


城繁幸氏: 単純に紙のほうが見やすいんですよね。今のところ、現時点での技術水準で言うと。なので特に電子媒体を買う意味がないという感じですね。逆に言うとほとんどの人がそうだと思うんですよ。紙よりもこれだけ便利ですよとちゃんと示さないと、僕は絶対普及しないと思っているので。極端な話、規格がいっぱいあるのが問題なんですね。EPUBならEPUBでいいんだけれども一つにしたうえで、でもAmazonからiPadから全部基本的にこれで読めますよという規格が出来て、Amazonブックストアでも楽天ブックストアでもワンクリックで買えるような状態になって、なおかつちょっと安いとか。あるいは、定額制でいくつかの雑誌が読めますよというような感じ。

――利便性としてはどこでも同じものが読めるということがあります。例えば通勤電車の中でもいわゆるクラウド化してどこでも取り出して読めるというところなどですね。そういった利便性を活用したいと思う状況はありますか。


城繁幸氏: 僕は逆に言うと、機器の技術水準に全然期待していないんですよ。あとクラウドにも僕は全然期待はしていなくて。電車の中だとか移動中に読みたいとは思わないから。

――なるほど。本はゆっくり読みたいですか。


城繁幸氏: ゆっくり読みたい派なので、機器もそんなに技術的にこだわっていなくて。僕が唯一期待しているのは、データベース化してほしいというところですね。

――データベースですか。


城繁幸氏: 何か興味があるキーワードがあるとしますよね。例えば、お酒。スコッチで言ったらラフロイグとかね。ラフロイグっておいしそうだな。ラフロイグについて研究している本はどのようなものがあるのだろうか?と思った時に。今、タイトルだったらできますよね?だけど、そうではなくて、本の中で取り上げられている記事とかエッセイのレベルでも、タイトルに入っていない言葉でも検索できるような、それはデータベース化していないと無理だと思うんですね。タグだけでもたぶん無理で、全文書をある程度取り込んでいないと無理だと思うんですよね。

――いわゆるテキスト・OCRされていたら、気になる単語を取り扱ったテーマがわかりますよね。その中でラフロイグのことについて書かれていたら、その部分だけ読めますね。


城繁幸氏: そうですね。

――そういった意味で、電子書籍の利便性と機器というよりは、データベース面での技術が図られたらいいなというところですね。


城繁幸氏: タイトルとかから検索をするしかないんですよね。あとは個人が教養として莫大な読書量、データベース化を頭でしておいて、自分でそれを引っ張るしかないわけで、それを代行してくれる機能を僕は期待しているんですよ。特定の人物、政治家でも俳優さんでも女優さんでもいいけれど、調べたい言葉を調べるとその言葉にマッチする書籍がバーっと出ると。実際そういう調べ方をする機会というのは結構多いので、この人物について言及しているあの本なんだっけな、という時にすぐ調べられるようにといったようなことをやってほしいというのはありますよね。

――そういったものが参考資料として本を執筆されるときに役立ちますか。


城繁幸氏: すごく必要です。

――1冊の本を仕上げるのに大体どれくらいの参考文献を調べたりしていらっしゃいますか。


城繁幸氏: ピンキリだけれども、やはり10冊から20冊ですよね。

――中には、必要箇所だけを読む場合もありますか。


城繁幸氏: 直接必要なだけで、あと肥やしになっているっていうのも言うと何倍かになると思うのだけれども。ただやっぱり読んでないと自分で使えないんで。だけどこれだけ出版件数が増えてくると、全部は自分のデータベースだけではどうにもなんないんですよ。そういった機能を電子に期待しているんですけどね。

――OCR化することで検索ができたとしたら執筆スタイルというのは変わってくると思いますか。


城繁幸氏: 変わりますね。厚みが増してくると思いますよ。自分の使っているデーターベースの何十倍にもなるわけだから、仮にほとんどの書籍がある程度テキストでデーターベース化されればですよね。ただ、それはテキスト化して別に売らなくてもいいんです、中でためておいてくれれば。検索して検索結果だけ投げてくれればこっちは買うからいいんですよ。

――ところで、最近読まれた本はありますか。


城繁幸氏: なんだろうね。いろいろ読んでますけどね。

――月に大体どのくらい読まれるんですか。


城繁幸氏: 波はありますね。大体平均すると5~6冊ぐらい。

――どういった本を読まれるんですか。


城繁幸氏: 仕事に関係あるもの中心ですよね。そうじゃないのは2か月に1冊くらい。娯楽としてという感じですよね。半分以上は、仕事を兼ねてますよね。

著書一覧『 城繁幸

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