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朝倉慶

Profile

1954年、埼玉県生まれ。明治大学政治経済学部卒業後、証券会社勤務を経て3年で独立。顧客向けに発行するレポートが、この数年の経済予測をことごとく的中させる。船井幸雄氏が著書のなかで「経済予測の超プロ・K氏」として紹介し、一躍注目される。 著書に『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(共著。ビジネス社)、『株は再び急騰、国債は暴落へ』『株バブル勃発、円は大暴落』(幻冬舎)、『2014年 インフレに向かう世界:だから株にマネーが殺到する!』(徳間書店)など。

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時代に打ち勝つ投資



「株式会社アセットマネジメントあさくら」の代表を務める経済アナリストの朝倉慶さん。ラジオ「朝倉慶の株式フライデー」などで経済情報の配信をするほか、各地で講演を行っています。このほど『失速する世界経済と日本を襲う円安インフレ』(ビジネス社)を出版された朝倉さんに、書くことで生じた気持ちの変化、勝負の世界に生きる率直な想い、今感じている事を伺ってきました。

勝負の世界に生きて


――朝倉さんのお仕事について伺います。


朝倉慶氏: お客様と証券会社の間に立つのが我々、証券仲介業です。SBI証券、楽天証券と提携していますが、対面の証券会社とネット証券会社の良い所を活かしています。特色としては「朝倉慶」の情報を直接みなさんにお話しでき、アドバイスできることです。また、『夕刊フジ』の『株1グランプリ』で現在トップになっている芥川達男、同じくトップを走った長谷川伸一など、株に精通したスタッフを据えています。スペシャリストの集まりなのに、証券会社と手数料が同じだから、こっちの方がずっといいですよという感じです(笑)。

――勝負の世界で生きていこうと思われたのは。


朝倉慶氏: 麻雀は高校から。大学時代はもっぱら、ポーカー、競馬、将棋。あらゆる勝負事をやってきました。その中で相場もやっていて、株の急騰と乱降下を経験し、「株式相場が一番面白い」と感じました。それでその世界にのめり込んで、一生懸命勉強したのが始まりでした。

――最初の就職先は、それを活かして。


朝倉慶氏: 証券会社で働きました。ただ仕事をしていくうちに、自分の考える顧客主義と会社の方針との間に溝が生じ、葛藤が生まれました。他のセールスもそうですが、自分がいいと思っているものなら、一生懸命売ることはできますが、自分が良くないと思っていたら売れないんです。相場が好きだったので、仕事自体は面白いのですが、とにかくそこに縛られることがイヤで仕方がなくなり、3年もしないうちに飛び出してしまったんです。

転機となった、船井幸雄との出会い


――『株式投資に答えがある』という本にも詳しく書かれています。


朝倉慶氏: ええ、そこからが本当の始まりだったように思います。相場をやっていると一種の虚無感と言うか、実感として得るものがあまりない。今だから言えますが、当時の私は「相場で勝っている」という表面だけを見て、どの会社のトップも馬鹿に見えていました。今振り返ると、人間の生き方としては成長が止まっていましたね。

――どのようにして、転機が訪れたのでしょう


朝倉慶氏: 2007年に、船井幸雄先生と会う機会がありまして、「レポートを書け」と言われました。翌2008年には世界の株式市場が間違いなく暴落するということは、もう自分の中では100%の確信がありました。そのことを先生に話していたところで、リーマンショックが起きました。「本を書きなさい」と言われたのが執筆の始まりで、私の転機でもありました。自分だけのためではなく、「誰かのために書く」。船井幸雄先生と出会ってから変わりました。昔の私を知っている人間は、驚いていますよね。

人のために何かをやることで「やりがい」が生まれる


――「書く」ことで、どんな変化が生じましたか。


朝倉慶氏: 自分の能力が認められて、周りもそれを必要としてくれる。やはり「やりがい」というものを感じます。それまでは楽に食えるというぐらいの小さな世界とは大きな違いです。公式サイトにて「注目ニュース、朝倉慶が切る」という情報を書いていますが、こちらも多くの人に読まれていて、大きな励みとなっています。



――投資に対するお考えは、本だけでなく各地でおこなわれる講演でも話されています。


朝倉慶氏: 私は、世の中の人が、なんで「国債が暴落しないのかな」と思わないのかがわからないのです。90年当時のバブル崩壊時も、2007年に相場が動いた時も、それが不思議でした。今回の国債の暴落もですが、金利が3%になったら利払いだけでおしまい。1000兆円というお金をまともに返せるわけがありません。しかし、なぜそれが返せると考え、返すようにしなければならないという風に頑張ったりするのか。これから人口は減ってくるので経常収支も赤字ですし、円安もこの動きなので、最後は金利が上がって日本経済、国債暴落、ガタガタになってインフレになるという結果は明らかです。私には、みんなが「裸の王様は裸じゃない」と言っているように思えます。だから私は、言わなければならないことは、全面的に主張しようと。

時代の節目には、必ず典型的な勝者と敗者が出ます。明治維新の時も同じで、坂本龍馬は「世の中が変わる。大変な変化が起こる」と言った時、みんなは「そんな馬鹿な」という感じだったと思いますよ。国債が返済できなくなり、おそらくインフレになるのですが、それも劇的な変化となるはずです。その時に生き残るには、信念がなければいけません。信念を持っている誰かがリード役になり、乗り切る。その人たちが、次の時代を作る重要な人物になっていくのです。この大変化の中で、経済的に生き残ることができる人を作る必要があると思っています。

著書一覧『 朝倉慶

この著者のタグ: 『経済』 『海外』 『生き方』 『アドバイス』 『働き方』 『可能性』 『経済アナリスト』 『転機』 『歴史』 『ビジネス』 『お金』 『人生』 『経済学』 『バブル』 『マネジメント』

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