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世界中の本好きのために

小河原智子

Profile

東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。1996年National Caricature Network(現ISCA)の全米似顔絵コンテスト優勝。テレビ東京の「TVチャンピオン」全国似顔絵選手権において初代似顔絵チャンピオン、読売新聞似顔絵大賞を受賞など、多くの功績を残している。現在、読売新聞契約似顔絵作家、東京近郊に二十数か所の似顔絵ショップを持つ株式会社星の子プロダクション取締役を務める。NHK「ためしてガッテン」「趣味悠々」のほかTV・、新聞・雑誌などで活躍中。現在までに10万人以上のお客様の似顔絵を描いている。著書に「小河原智子のだれでもカンタン!『ポジション式』似顔絵入門」「似顔絵があっというまに描ける本」ほか多数。

Book Information

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相手を好きになり、心を感じ取ることで作品は生み出される



小河原智子さんは、似顔絵を専門とするイラストレーター。新聞や雑誌、書籍など様々な媒体で作品が発表されています。また、人に「似ている」と思わせる似顔絵の特徴を分析した、独自のノウハウ "ポジション式似顔絵法”が人気を集め、テレビ出演、セミナー講師や本の執筆などでも幅広く活躍しています。小河原さんにとって「顔」を描くことはどのようなことなのでしょうか。当日は衆院選、東京都知事選の公示期間中。候補者の顔を描くお仕事が殺到する中、興味深いお話をたくさんお聞きしました。

「顔への興味」で人々が似顔絵を求め出した


――選挙戦の真っただ中ですが、今は政治家の似顔絵のお仕事が多いのではないですか?


小河原智子氏: そうですね。政治家さんだけで、泣き笑いとか色々な表情のものを入れると、何百人、千人近く描いていますね。都知事選の人たちが終わって、党首の方たちを全部描き終わったところです。

――今回の選挙は党首だけでも大変な人数になりますね(笑)。選挙など特別なイベントがない時は、主にどのようなお仕事をされていますか?


小河原智子氏: 読売新聞で、「顔ズーム」という有名人の似顔絵の描き方を連載させていただいて、またクイズ雑誌の間違い探しとか、雑誌・書籍の表紙などがイラストレーターとしての仕事です。あとは星の子プロダクションに所属していますので、星の子スクールという似顔絵スクールの講師ですね。通信教育もやっています。それと、うちの会社自体が都内に25カ所ぐらい似顔絵のショップを出しているものですから、そこの絵描きさんを教育したりしています。

――お台場などにあるショップですね。


小河原智子氏: お台場ですとアクアシティですね。あとサンリオピューロランドやサンシャイン60、八景島シーパラダイス、横浜ワールドポーターズ、そしてイオンモールでもたくさんの場所でやらせていただいています。

―― 一般の方の似顔絵を描く、常設のショップができたのは最近のことではないでしょうか?


小河原智子氏: 30年前ぐらいに、最初に似顔絵のショップを出したのはサンシャイン60なんですけど、その時は土日や夏休み、春休みくらいしかやっていなかったんですよ。観光地でちょっとしたお土産という感じで似顔絵を描くっていうものだったんですね。それがプリクラがはやったころから、何となく顔に興味が出てきたり、顔のことを話したりしても恥ずかしくないという雰囲気が出てきました。昔は顔のことについてなんだかんだ言うのは抵抗があったと思うんですけど、面白い顔も個性という感じになってきた。

そうなるとお土産じゃつまらない、自分をちゃんと描いてほしいとか、自分だけじゃなくプレゼントにしようという方が増えてきたようで、特に最近では、結婚式場のウエルカムボードを似顔絵で作る方が増えてきたりして、平日に営業しても採算が合うようになった気がしますね。

――「顔への興味」というのは非常に面白い分析ですね。昔とは大きく意識が変わっていますか?


小河原智子氏: 女の人が笑う時に、口に手を当てて、「オホホ」ってやっていた時代が大昔はあったんですよ。今は手で隠さずに笑えて、顔を出していけるという時代になってきたんだなぁと思いますね。

本気で何かに打ち込むと、そこに「顔」が見える


――新聞連載やご著書で、一般の方が似顔絵を描くためのノウハウを披露していますね。


小河原智子氏: 私、大学のころに版画をやっていたんですけど、その時にデビッド・ボウイさんとかマイケル・ジャクソンさんとかを版画で作っていたんです。それはただ好きだったから(笑)。たぶん、生まれて初めて描く似顔絵はお母さんだと思うんですけど、好きだから描くんだと思います。何かラブレターみたいだなぁという感じがあって、自分は似顔絵を仕事にしましたけど、仕事ではなく好きだから描きたいという人はたくさんいるんじゃないかと思ったんですね。それも似ないまま終わるよりは、やっぱり似て、絵として評価されたほうがいいんじゃないかなと思って、そのアドバイスをしたくて本を書いています。

――小河原さんの似顔絵のアドバイスでは、顔のパーツの「位置」が大事だとよくおっしゃっていますが、あらためてそのあたりのコツを教えてください。


小河原智子氏: 似顔絵を描く時に、つい目が一重か二重かとか、ほくろのあるなしなんかが気になっちゃうんですけど、それよりも遠くから見えてきた人を、「ああ、誰々さんだ」と識別しているのは、そういう細部ではなくて、目鼻などのパーツが顔のどの辺にまとまっているかのポジションなんですね。ですからそのまとまり方の癖をいくつかのパターンに分けてとらえていくことで、もう似させる事ができるようになっちゃうんですよ。

――小河原さんの「ポジション式似顔絵」の理論は、意外なところで応用されています。例えば公認会計士の岩谷誠治さんは、貸借対照表に顔を描くという分析方法を考案していますが、このアイデアは小河原さんの本を参考にされて考えられたそうです。


小河原智子氏: ああ、そうそう。顔だっておっしゃっていましたね。顔って私たちにとってすごく身近で、黒いものが二つあったらそれが目になって顔に見えちゃうんです。よく、木の節とか天井の木目とかが顔に見えちゃったりしますよね。貸借対照表も色を塗ったりしたら、笑っているとか、怒っているとか見られるんでしょうね。そして顔に見えた時点ですごく身近なものになるんですね。あと本気で何かに打ち込んでいる人たちは、ある一瞬自分の打ち込んでいる対象が顔に見えたりすると思いますよ。車のデザイナーさんはやはり車の正面が顔に見えるとおっしゃっていました。

著書一覧『 小河原智子

この著者のタグ: 『可能性』 『写真』 『イラストレーター』 『子供』 『きっかけ』 『テーマ』 『似顔絵』 『選挙』 『顔』 『コツ』

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