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PDF化された書籍を閲覧する際のソフトとして、 PCでは、Adobe Reader。iPhoneやiPadでは、 GoodReaderやi文庫HD、CloudReaderなどを使っているユーザーが多いのではないでしょうか? その中でも、英語版でありながら、非常に満足度の高いアプリ『GoodReader』の開発者に BOOKSCANがインタビューさせて頂きました。 BOOKSCAN:
本日は、お忙しいところお時間頂きまして誠にありがとうございます。
早速ですが、GoodReaderの開発元であるGood.iWareという会社が、
何をしている会社なのか、日本のユーザーのために簡単にお聞きしてもよろしいですか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
もともと、Good.iWareという会社は、iPhoneのために様々なアプリを開発するために作った会社です。
会社を作って半年が過ぎたころ、私たちが開発したGoodReaderが非常に人気があるということに気付きました。また、開発にも非常に時間がかかるようになったので、Good.iWareはGoodReaderの開発をメインで行うことにしました。 もちろん他のアプリも開発しています。 例えば、最近iPhone/iPadで新聞と雑誌を読むためのアプリも開発しています。 BOOKSCAN:
そういった経緯だったんですね。そもそも、GoodReaderを開発しようと思ったきっかけは何だったんですか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
Good.iWareというプロジェクトは、航空機のパイロットが使うソフトウェアの開発を行うためのプロジェクトでして、
ある航空機メーカーがプロジェクトに出資していました。当初のアイデアのきっかけとしては、パイロットが飛行中に様々な書類(主にPDFフォーマットの書類)にアクセスしなければいけないという問題からでした。 その書類(PDFデータなど)のファイルの容量が結構大きかったんです。 その頃(2年程前)ファイルの容量は5~10MBを超えると、iPhoneで書類のファイルをスムーズに開くことが出来ませんでした。 そこで、ファイルの容量が大きなPDFでも、スムーズに開くことが出来るプログラムのアイデアが浮かびました。 ちょうどその頃 世界的に不況になった関係で、航空機メーカーからの出資も中止になってしまいました。 しかし、その後もGoodReaderは単独のプロジェクトとして続けることが出来ました。 BOOKSCAN:
最初に聞きそびれましたが、
GoodReaderは、どちらの国で開発されていますか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
ロシアですね。
BOOKSCAN:
現状は、英語版とロシア語版のみですが、
将来的に、日本語対応の予定や日本進出の予定はあるんでしょうか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
これに関しては、ちょっと問題点があります。
GoodReaderは非常にダイナミックで、日々改良されているソフトウェアです。
常に新しい機能を開発しています。(今のところはPDFのAnnotations & Highlightingの機能を徹底的に開発しています。
そして、ユーザが元の原稿にメモしたり、言葉や表現をハイライトしたり、下線を引いた、編集されているファイルを
保存してメールで送ることが出来るようになるよう開発を進めています)たとえばその過程で、常にプログラムに新しいメニューの文字を入れたり、古い文字を削除したりしています。 残念ながら、私は日本語ができないので、そのような変更箇所が正しいかどうかを日本語版でチェックができないんですよ。 プログラムのメニューなどを訳すのは簡単なことだと思っている人がいるかもしれません。 しかし、実はプログラムを外国語に訳すのは非常に難しくて大変なことなんです。 翻訳者は、ある表現か文脈を誤解すると、私は日本語ができないので、そういう間違いに気付きません。 言葉が文脈の中で正しく使われているか、表現がうまく使われているか、文字やメニューがきれいに表示されているか、 という色々な細かいことが非常に重要だと考えています。 プロの翻訳者は、もちろん良い訳ができるんですが、そういった場合に文章が長くなってしまったり、表示等でも意図しないことになる可能性があります。 GoodReaderは、機能面でもデザイン面でも日々改良されていますので、そういった点を改良するにあたり、 さきほど申し上げたようなことで、なるべく縛られずに改良を重ねていきたいと考えています。 BOOKSCAN:
なるほど、たしかに多言語化すると文字スペースの問題で、レイアウト崩れなども発生することになりますね。
ちなみに、GoodReaderはiPhone/iPadのAppStoreから購入できますが、
どちらの国のユーザーが多いですか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
日本が、1位で全体の35%で、次はアメリカで26%ですね。
BOOKSCAN:
現在、GoodReaderの開発は何名くらいで行われていらっしゃるんですか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
私が一人で開発しました。
BOOKSCAN:
私個人的には、crops機能やOCR後の文字情報として読める機能などが非常に便利だと感じております。
iPhoneなどの小さい画面で見るときに、素晴らしいと思います。
そういった機能はyuriさんが考えていらっしゃるんですか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
実は、この機能のアイデアは新しくはありません。
そのような機能は他のプログラム、例えばAdobe Acrobatにもあります。
でも私は、iPhoneの小さい画面の場合に、特にその機能が便利だと考えました。
BOOKSCAN:
バージョンアップするごとに、どんどん機能が追加されていきますが、
GoodReaderを作る上で、一番こだわった点を教えてください。
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
ファイル管理の簡単さと、インターフェイスを含めた操作性ですね。
ファイルの管理に関しては、私は開発当初「本棚」のようなファイル表示方法をしたくなかったんですよね。
なぜなら、「本棚」のように表示すると全部の本・ファイルが一緒に混ざることになるので、何百以上のファイルがあった際に、
必要なファイルを非常に探しにくいでしょう?
GoodReaderには、普通のパソコンと同じようなファイルやフォルダーの表示方法が使われてあります。
このような表示方法が、もう長年使われているので、受け入れやすいと思いますし、シンプルでそれも人気の一つです。
インターフェイス含めた操作性のシンプルさもそうですが、GoodReaderの機能の多さにもかかわらず、
ユーザが見るのは、なるべく本やファイルだけにしたいという点ですかね。
BOOKSCAN:
GoodReaderを作る上で、一番苦労した点を教えてください。
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
一番苦労した点は、システムの制限でした。
iPhoneの古い機種は記憶容量が少なかったし、CPUが非常に遅かったです。
ユーザがGoodReaderを使うとき、プログラムの遅さでイライラしないようにするのは、非常に苦労しました。
でも今のGoodReaderの人気を見たら、この苦労も報われた気がします。
BOOKSCAN:
今後、iPhone以外でもアプリは開発される予定はあるんですか?
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
iPhoneと言ってiPadとも含まれていると思うので、それだけのアプリを開発する予定です。
今のところは、これからのiPhone とiPadのためのGoodReaderの次のバージョンの開発を考えています。
そのアイデアを実現するのには、一年間以上かかりそうです。
BOOKSCAN:
GoodReaderは、非常に使い勝手の良いアプリだと思います。
日本でも愛用者がたくさん居ますが、
日本のユーザーにメッセージがあればお答え下さい。
Yuri Selukoff氏 (GoodReader開発者):
今インタビューを受けてる最中に、GoodReaderが
日本のiPhoneのAppStoreランキングで一番売れているプログラムにランクインしているみたいですね。
ほとんどの国で一番売れているアプリはゲームなのに、日本ではGoodReaderなどのPDF閲覧ソフトであるということは、非常に興味深いですね。
私は、日本や日本人について、映画に出ているようなこと以外は、実はあまり知りません。
しかし実際の日本は、映画とは違っているとは思いますが、日本人はゲームより本のほうを優先しているのはとても感動的なことであると思いました。
今回のインタビューどうもありがとうございました。
BOOKSCAN:
本日は、お忙しいところお時間頂きまして誠にありがとうございました。
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