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世界中の本好きのために

大嶋利佳

Profile

1960年生まれ。株式会社スピーキングエッセイ取締役講師代表。一般社団法人日本経営協会専任講師。大学勤務、会社勤務等を経て第一回日本語教育能力検定試験に合格、日本語学校教員、専門学校教員となる。その後研修講師として独立し、1997年会社設立。ビジネスコミュニケーション全般の研修、講演を実施。著述の分野でも活動し、著書出版、雑誌記事等の執筆監修も多数行う。また社会人教育の一環として空手道の習得、指導にも取り組んでいる。 著書に『たった1フレーズの工夫が相手の心をつかむ!ビジネスメール言いかた辞典』(秀和システム)、『繁盛店の店長・リーダーがしている 朝礼のスピーチ』(同文館出版)、『なぜあの人の話し方は「強くて美しい」のか?』(アスカビジネス)など多数。 書く(執筆業)、語る(研修講演)、そして空手の道場生・指導員としての活動や想いを伝えるべく、ブログ「大嶋利佳の書く・語る・空手の日々」で発信している。

Book Information

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積極的に自分を表現できるコミュニケーション力が大事



著述家。ビジネスコミュニケーション講師、子どもの頃から本好きで、幼くして物書きを志す。大学卒業後は、会社勤め、アルバイト、自費でのドイツ留学を経て、20代後半に日本語学校教員に。1997年社員研修業で独立し、有限会社を設立。2001年7月株式会社スピーキングエッセイに改組。「語る・書く・鍛える」を3本柱として、強い人間として自分をいかに表現していくかというコミュニケーションを追求されています。著書には『「話し方のプロ」の話す技術』『言葉づかいの技術』『なぜあの人の話し方は「強くて美しい」のか?』などがあり、現在も意欲的に執筆活動を行っています。空手の指導員でもある大嶋さんに、ご自身の経験とコミュニケーションの大切さ、本と電子書籍の可能性、期待することについてお話をしていただきました。

コミュニケーション講師の空手修行


――社会人教育として、語る・書く・鍛える、の3本柱を実践しておられますが、その一環として、現在も空手をされているそうですね。

大嶋利佳氏

大嶋利佳氏: はい。空手は高校時代に始めたのですが、大学1年で中断し、40代中盤で再開しました。研修講師としてプレゼンテーション指導をしていたのですが、プレゼンテーションとは、結局その人のしっかりした存在感がないと、どんなにパワーポイントがきれいでも、どんなにロジカルに説明が出来てもしょうがない。大きな声が出せ、人前で堂々とした姿勢、態度が取れないと何を言っても聞いてもらえない。基本となる体を鍛えてこそ、初めてプレゼンテーションが上手くなるということを痛感したのです。それで言葉だけでなく、身体を鍛えるための指導科目も持ちたいと考えていたところ、「私には空手がある」とひらめいたのです。現在は代官山カラテスクールで指導員を務めるかたわら、極真空手道連盟極真館にも所属しています。

――数あるスポーツの中から、空手を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。


大嶋利佳氏: 小学生時代、テレビアニメを見て始めるスポーツというと、女の子の場合は「アタックナンバーワン」でバレーボール、「エースをねらえ」だとテニス、というのが普通でした。私の場合は小学生の頃から文学少女で、「漫画のマネをしてスポーツを始めるなんて、バカみたい」と思っていたのです。それが当時放送されていたテレビアニメ「空手バカ一代」を観たら、コロッとはまってしまいました(笑)。どうしても早く始めたくて、親に「極真会館に入りたい」と言ったら「入ってもいいから先に高校に入りなさい」と言われました(笑)。高校に入ったら伝統派の空手部があったので入部し、高校3年の時に全国大会の型の部で優勝しました。実質2年で全くの初心者だった高校生が全国レベルになるわけですから、来る日も来る日も猛練習で、本当に過酷な日々を過ごしていました。自分で始めた空手でしたが、大学1年で初段をとった後、「私の青春を返せ!」と思って辞めてしまったのです(笑)。

――いきなり体育会系へ、一直線だったのですね。それ以前の文学少女だった頃は。


大嶋利佳氏: 父も母も、昔からよく本は買ってくれて、「本を読みたがる子はいい子だ」という感覚で小さい頃は育っていたので、読書は好きでした。幼稚園の時にはもう、「大きくなったら本を書く人になる」と思っていました(笑)。当時、埼玉の田舎に住んでいましたが、近所の駄菓子屋兼文房具屋さんに行って、原稿用紙の罫が印刷してあるノートを買おうとしたのです。そうしたら顔なじみの駄菓子屋のおばちゃんが、「これはお人形を書いて遊ぶノートじゃないよ」と言ったのです。その時、私はまだ5歳くらいでしたが「将来本を書く人間に向かって、その言いぐさはなんだ?」と、幼いから言葉には出ないにしろ、感覚的に腹を立てたことを今でもよく覚えています(笑)。でも書く仕事、というのは漠然としたものだったと思います。また、子どもの頃には、よく偉人伝や伝記を読むと思いますが、せいぜい10巻から30巻程度のものしか刊行されていません。「人間は何億も存在しているのに、他の人はどうしたの?」と思うと同時に、私自身が「伝記がでるような人間になりたい」と考えるようになったのです。そのためにも、本という存在、その世界に入っていくことが一番いいのではないかなと思いました。

やりたいこと、できることの見極めが大事


――大学でも、本と密接な学部に進まれるのですね。


大嶋利佳氏: 大阪芸術大学の文芸学科でした。今でも愛読していますが、当時、辻邦生という小説家が非常に好きで、文学と美術が同時に学べる環境がいいな、と思って芸大で文系がある大学を選びました。入学試験の面接では、面接官の1人に小松左京さんがいましたね。面接官は他にも2、3人いて、「好きな作家は誰ですか」と聞かれて、辻邦生と答えました。すると「読んだことがある作品はなんですか」と聞かれたのです。そのとき私はカチンときて、「出版されているものは全て読みました。」と答えました。小学生の頃から、新学期初日に配られた教科書は、その日のうちに全部読んでしまう子供でしたから、好きな作家の作品をすべて読むのは当然で、わざわざ聞かれるまでもないことです。その態度に教授たちが一瞬ザワっとして、その反応を見て「これは受かったな」と思いました(笑)。

――「これ」と決めたものがあったらしっかり見据えて、自信をもってやり抜くという印象を受けます。


大嶋利佳氏: 良い方に捉えていただくとそうですが、逆に言うと、私は他のことができないということなのです。運動に関して言えば、空手以外は何もできないので、体育はずっと2でした。学校の勉強も、国語以外は全部3くらいだったかな。いわゆるB型気質なので、やりたくないことはやらなくていいというか、努力して全部やろうという発想はありません(笑)。でもやりたいこと、できることの見極めはとても大事ですね。

著書一覧『 大嶋利佳

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